命は1つ。ダイビングの注意点

ダイビングはとても気持ちが良いものです。開放感のあまり気が緩んで、ついつい危機意識まで緩んでしまいます。海中には数多くの危険生物が潜み、また別の危険もあります。ちょっとした慢心が致命的な事態を招く場合もあるので、気を付けて遊びましょう。

この魚、触れるべからず~あるいは即刻退避

海中でもっとも恐れるべき生物は、やはりサメです。実は大人しい魚なのですが、刺激するとどこまでも追いかけてきて、噛みつきます。サメの攻撃で命を落とすダイバーは、毎年必ず数人出ています。あなたがその1人とならないように、もし視界にサメの姿が映ったら、速やかにその場を離れてください。興味本位で近づくと、命に関わります。

サメばかりを警戒すればいいものではありません。クラゲもまた厄介な生物です。毒が強い種類は、人間を水中で行動不能にします。そもそもクラゲの姿が目に付く海では、潜らないのがベストです。毒クラゲに刺されて命を落とす人も、毎年1人は出ています。

ゴンズイ、オニオコゼなど、毒を持つ魚にも要注意。グローブの上からなら大丈夫だ、と気を緩めて触ると、興奮して地肌の露出した首元などに突進する可能性もあります。

気を付けて、体力の消耗

泳いでいるときには興奮しているので気付きにくいのですが、ダイビングではかなりの体力を消耗します。プロですら、40分程度で1回は休憩するそうです。水中で体力が切れると、これも命を脅かします。浮力に身を任せれば安全に浮上できるのですが、実際にそこまで冷静な判断ができる人も多くありません。体力は自分でしっかり管理しましょう。

また、初心者にもっとも多い水中でのアクシデントが、「酸素酔い」です。レギュレーターから供給される酸素に、気分が悪くなって、水中で頭がクラクラしてしまいます。無理を感じたときには速やかに浮上して、ボートの上で寝そべり、気分を整えましょう。

楽しい遊びには、大体は「引っかけ」があるものです。突発的に思わぬ事故が発生することも、しばしばあります。特に初心者は海のルール・自分の限界を知らず、興奮して自由気ままな行動を取ってしまいがち。命が惜しければ、安全対策にも努めてください。